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多趣味は『健康と長生き』の秘訣 ! !

横浜市立みなと赤十字病院
健診センター長 伊藤美奈子
 2010年に実施した日本老年学的評価研究調査において、65歳以上の地域住民約5万人を平均6年追跡した結果、多趣味な人ほど死亡リスクが低いことが示されました。
 右図は、趣味がない人の死亡リスクを1とした場合、趣味の数が多い人ほど死亡リスクが低くなることを表します。特に効果的なのは「身体を動かす趣味」と「誰かと一緒に行う趣味」であることも明らかになりました(2022 Jun 5;32(6) J Epidemiol.)。心身ともに健康で豊かな毎日を過ごすために、身体活動と社会交流の機会を増やしましょう。
 また、趣味が「ない」人と比べて「ある」人の方が認知症発症リスクが低いと言われています。下図は、趣味の数と認知症リスクとの関係を示す男女別のグラフです。趣味がない人の認知症リスクを1とした場合、男女とも趣味の数が多くなると認知症リスクが低くなることが報告されました(第67巻 日本公衆衛生誌 第11号)。
 近年、深刻化している「社会的孤独・孤立」は国を挙げて取り組むべき課題です。2018年に世界で初めて英国が「孤独担当大臣」を設けました。日本では2021年に内閣官房に孤独・孤立対策担当室が設置されました。
 社会的孤独・孤立は、たばこを1日15本吸うのと同等の健康被害であることや、過度の飲酒、運動不足、肥満より大きな短命リスクになることが分かっています。反対に、社会とのつながりが健康寿命を延ばすことが証明されています。例えば、趣味、就労、ボランティアなどのグループ活動に参加している人は、そうでない人に比べ自立した生活を長く維持できるという報告もあります。
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