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健康メモ
青あざがよく出るのは病気でしょうか
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青あざがよく出るのは病気でしょうか

NTT東日本関東病院 血液内科 部長 浦部 晶夫

ぶつけた覚えがないのに青あざができることがあります。青あざができる、歯ぐきから出血する、鼻血が出やすい、女性では月経が止まらない、などの症状は血が止まりにくいことの現れであり、出血傾向と呼ばれます。

出血傾向は、血液を固める作用のある血小板の数が少なくなったり、血小板の機能が悪くなった時、あるいは血液の中に含まれている凝固因子が少なくなった時などに出現します。

血液は血管の中を流れている時は固まりませんが、外に出ると固まるという特徴を持っています。血液が固まる際には、血小板と各種の凝固因子が作用をします。血小板の機能の異常や凝固因子の欠乏などは先天性の場合が多い傾向があります。

今までに特に血が出やすいことがなかったのに、最近よく青あざができるという場合は、後天性で特に血小板の数が少なくなった時が多いので検査を受ける必要があります。

血小板は血液の中に含まれている血液細胞(血球)の一種です。血液細胞には、赤血球、白血球、血小板の三種類があるのですが、赤血球が少なくなると貧血になり、白血球が少なくなると免疫の力が弱くなって感染症にかかりやすくなり、血小板が少なくなると出血しやすくなります。

血小板が少なくなる病気の代表的なものは特発性血小板減少性紫斑病です。この病気では、免疫の異常によって血小板に対する自己抗体ができて、自分の血小板に自己抗体がくっつくために、血小板が主として脾臓で壊されてしまいます。特発性血小板減少性紫斑病は自己免疫疾患の一つで女性に多い特徴があります。特発性血小板減少性紫斑病の治療には、ステロイドホルモンの内服、腹腔鏡による脾臓の摘出などが有効です。ヘリコバクター・ピロリという胃に住みついている菌を抗生物質によって除去すると良くなることもあります。

癌や感染症などのために全身状態が悪くなって出血傾向が出現することがありますが、この場合は出血傾向だけではなく、元の病気による症状があります。

青あざが出ても心配ない場合もあります。若い女性によくみられる単純性紫斑や老人の手の甲などによくみられる老人性紫斑などは、血小板数や凝固因子などには異常のない、病気とは言えないものです。単純性紫斑や老人性紫斑は放置しておいて差しつかえありません。

青あざがよく出るという場合は、出血傾向があるためにでるものか、出血傾向とは関係のない心配のないものなのかをはっきりさせる必要があります。そのためには血液内科の専門医を受診することが勧められます。

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